2024-03-13

3回目の転職の備忘録

5ヶ月間ほど3回目の転職活動していたので備忘として雑に残しておく。

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利用した転職媒体など

Forkwell, Findy, LAPRAS, 転職ドラフトなどの転職媒体や知人からのリファラルで転職活動をした。媒体内での企業検索は行わずスカウトを主に利用したが、スカウト起点だと最低限のフィルタリングは通っている(と思いたい)のでミスマッチが多少防げるかなと思っている。スカウトが少なければ検索も利用しようと思ったが、これらの媒体で220社以上からスカウトが来ており、検討する会社としては十分だったためスカウトのみの利用となった。

ちなみに、会社や事業の面白さ・ワクワク感を大事にしていたので、スカウトの文面に関してはパーソナライズされているかどうかはそこまで気にならなかった。もちろんパーソナライズしないと見てくれない層もいると思うしパーソナライズされたスカウトは第一印象が良いのでやった方が良いとは思う。

Forkwellの上級エンジニア特化のエージェントサービス

Forkwellに関しては 上級エンジニア特化のエージェントサービス があったためそちらも活用させていただいた。エージェントと書いてあるが、基本的には自分が応募先などのコントロールを行い、アドバイザーとして入ってもらうような形で利用している。転職のサポート(企業情報・ノウハウ共有)以外だとキャリアの壁打ちもやってもらい「キャリアの川下り型・山登り型」「入社後の適応グラフ(ハネムーン期など)」「テックリードの6系統」「年収分布の話」など自分を客観的に分析するきっかけになったし、利害関係が無くITエンジニアのキャリアの専門家に相談できるのはとても有意義な時間だった。対応いただいた 赤川さん は以前から一方的に存じあげていて、実際面談してみるとキャリアや転職事情に関して詳しいだけではなくエンジニアリングマネジメントや事業責任者の経験もお持ちなのでそれらの視点も踏まえたアドバイスもいただけたのはとても良かった。

転職ドラフトと想定年収

他の転職媒体と違って、転職ドラフトは各指名に想定年収が提示される(そのまま採用に至った場合は9割保証される)ため、市場価値・条件面での目安になるのが良かった。というのも、3社目の待遇が高かったので、市場価値的に同額貰えることにイマイチ確信が持てず、転職により年収が下がることを懸念していたからである。

参加してみた結果、ある回で指名数トップ(〜60社)で1位指名が〜20社、最高提示年収も5位以内と非常に良い結果になり、現年収とそこまで乖離がないことが確認できた。ちなみに4年前も転職ドラフトに参加していて、その時も指名数トップだったが最高提示年収は〜25位程度で、想定年収の中央値も今回の方が300万ほど高い。4年前は提示年収をもっと上げていかないとなぁとぼんやり思っていたので、この結果には大変満足しているし、転職を決意する1要素となった。

余談: 過去の転職活動について

1社目 => 2社目の転職は受託開発会社から事業会社への転職だった。最初の転職だったのもあり、ビジネスドメイン問わず事業会社を幅広く受けていて、Green、Wantedlyなどの転職媒体やエージェントを使って転職活動をしていた。エージェントは会社を幅広く紹介してくれたり転職のノウハウを教えてくれるため、最初の転職としては良い選択だったと思う。ただ、良くも悪くもエージェントのペースになることもあるのでそこのハンドリングは必要とも思った。そのため今回は、前述のForkwellのエージェントサービスでは転職サポートという立ち位置で入っていただき、案件紹介や転職活動の壁打ちなどをメインに活用させていただいた形となる。

2社目 => 3社目の転職はエージェントは特に利用せずスカウト起点でカジュアル面談・面接を経て採用に至った。結局1社しか選考に進まなかったので面接の場数を踏んで練習することができなかった。また、1社だけだと給与交渉がしづらく、入社時の待遇は2社目より下がってしまった。そのため後述の通り、今回は複数の会社の選考を受けることを意識していた。

カジュアル面談

Forkwell の赤川さんからは、カジュアル面談を20社ほど受けてみてはと言われていたが(この数は相手の状況や考え方によるそう)、結果として2ヶ月で40社ほど受けた(平日1日1社ペース)。これは、それぐらいの数の会社の話を聞いておけば納得感ある転職活動になるかと思ったのと、面談の場数を踏むことで自身の気持ちの整理やべシャリの練習になると思ったためである。特にドメインを絞ることなく幅広く聞いていて、面白そうな会社が多かったので結果的にそうなったとも言える。ちなみにこんなにカジュアル面談を受ける人はいないらしい。

カジュアル面談では現場エンジニア、マネージャー、人事、VPoE、CTOが対応するパターンなど色々と経験できた。会社や事業の内容など簡単に説明いただき、「組織的課題」「ビジネス的課題」「技術的課題」についてヒアリングしていた。会社の課題感などがわかると、「課題を解決するスキルセット的にマッチしているか」「課題を解決することでスキルを上げていけそうか」などよりキャリア的なイメージも湧きやすいためである。個人的にはVPoE、CTOレベルの方にご対応いただけると、よりリアルな組織的課題・技術的課題をヒアリングできたので良かった。逆に人事レベルだとこのあたりが全然聞けず、会社や事業を説明いただくだけで終わるのでやや厳しいイメージ。採用サイトや会社のテックブログがあると事前にインプットできる情報量が増えてカジュアル面談が充実するのでとても良かった。

ちなみに、技術スタックに依らず色々と会社を見てきたが、サーバーサイドの技術スタック的にはRubyを使っている会社が多く、次点でGo、その次がPHPという感じだった。PHPは比較的歴史が長いプロダクト、Rubyは直近5〜10年でリリースされたプロダクトやもともとRubyでの知見がある会社で採用されているイメージ。

面談候補日程に関しては手動(メッセージでのやりとり)やSpirなどのwebスケジューリングツールを使った方式の2パターンあるが、40社も受けるとスケジュール管理がめっちゃ大変なので後者のようなツールを使うパターンの方が圧倒的に楽だった。すべてリモートでのカジュアル面談だったが、ツールとしてはGoogle Meetが多く、次点でZoomという感じ。

面接

カジュアル面談を受けた中から絞り込んで最終的に4社の選考に進んだ。対面の面接だけではなく、アプリケーションを事前に構築するような技術課題やリファレンスチェック(back check)もあった。通常の面接よりも技術課題やリファレンスチェックの方が時間や調整面など精神的に大変だったかもしれない。一方でこれらの効果や意図も理解できるので、採用する側の視点で採用面接ムズいなぁと思った。

また、転職というのは会社とのマッチングなのだなぁというのは改めて思った。ソフトスキル・ハードスキルだけではなく会社のカルチャーや事業フェーズ、キャリア・条件面のすり合わせがあり、スキルの高いエンジニアであれば入れる会社も増えるということは無く、歳を重ねるにつれて本当に入りたい入れる会社というのは狭まっていくようにも思う。とはいえ、スキルを磨けば見えなかったものが見えるようになり、エンジニアリングをもっと楽しめるようになるし人生の幅も広がるような気もしているので、もっとスキルを磨いていきたい。

その他

このブログや会社のテックブログの記事のウケが良かった。特に会社のテックブログの方はドメインなど泥臭いところも色々書いていたので事前にどういうことをどういう考えでやってきたかを明確に伝えることができたのが良かった。プライベートのブログはかなりニッチな記事が多いんだけど反応してもらえるとめっちゃ嬉しいし、それをベースに面談・面接で雑談が弾んだりした。

また、Job Descriptionなどを見てて、ICやスタッフエンジニアなどプレイヤーとしてのロールが話題になりつつも、現状の日本においてはマネジメント層がモテる=ニーズがあり給与が高い感じなんだなぁと思ったりした。EMも専門職だし向き不向きがあると思うのでEMになった方が良いとは思わず、社会的にはそんな感じだよなぁという単なる感想なのだが、そういったソフトスキルもちゃんとICとして磨いていかないとなぁと考えさせられた。

まとめ

今回の転職活動についてざっくばらんに書いてみた。エンジニア向けの転職媒体やサービスが増えて転職活動がしやすくなった気がする。特に会社以外で利害関係無くキャリアの壁打ちが手軽にできるのはとても体験が良かった。今回の転職活動でお世話になった皆様、本当にありがとうございました!

上述の通り、まだまだスキルも磨いていかないといけないなと思うことが多々あるのでこれからもやっていき!

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