2024-03-01

3社目の退職と振り返り

4月15日付けで3社目である現職を退職するので心境などいろいろ書いてみる。 (対面・口頭だとなかなか説明しきれないので…w

現職に転職した理由

自分が魅力に感じるプロダクト、伸ばしていきたいプロダクトの開発をやってみたいというのが主なモチベーションで4年前に転職した。やりたいプロダクトに携わることで技術力も非技術力ももっと伸ばしていけるのではないか、日々の仕事の充実感も上がるのではないかと思ったからであり、そう思わせてくれるくらい魅力を感じたのが現職のプロダクトだった。

現職にジョインするにあたり、成果を早く出すことを強く意識した。というのも、前職(2社目)は技術力・仕事力は身についたものの、成果を出し切ることができなかったところがあり、不完全燃焼に終わってしまっていた。とにかく変に達観せずに手を動かして早く結果を出して信頼貯金を貯め、サービスをエンジニアリングでどんどんグロースさせていく、ということができれば最高だと思っていた。後述の通り、これは圧倒的に達成できた。

現職でなにをしていたか

一言でいうと、ICとしてプロダクトを進化させビジネスを加速させる仕事をやっていた。

スタッフエンジニアでいうところのソルバー強め、テックリード・アーキテクト少々、という感じだろうか。現職ではテックリードというロールはないのだが、実質テックリードと言っても良いくらいの動きはしていたと思う。リポジトリに依っては創業CTOの次くらいコードを書いていた。仕事がとにかく楽しくて休日も仕事のことを考えていたし、週末は月曜日が待ち遠しかった。仕事に熱中した結果、市場価値は上がり、お金が転職のモチベーションにならない程度の待遇になり、職務経歴書に自信を持って書けるような仕事も数多くできた。

また、入社当時のエンジニアのキャリアラダー・評価は

エンジニア < マネージャー < 部長 < ...

といった評価・給与レンジになっていて、ICもマネージャーと同列の専門職として評価される土台を作れれば良いなと思って仕事をしていた。最終的に上記の評価レンジを大幅に崩すくらいの評価をいただき、社内の上級ICの職位(例えばシニア、スタッフ、プリンシパル)を作ることはできなかったものの、手を動かす上級ICの1例になれたのは良かった。

なぜ転職するのか

昨年育児休暇を取得したのだが、育休復帰後なぜかモチベーションが上がらない時期が続いていた。カジュアル面談してみたり整理した結果、仕事へのワクワク感がなくなってしまっていることがわかった。技術者であるがゆえ、Horizontal SaaSとして解消できる課題の幅や深さ、スケーラビリティがビジネス的にも技術的にも理解できてしまった結果、今やっている仕事がもたらす社会的な成果に対してワクワク感が減ってしまっていた。また、キャリア面においても、普段の仕事において持っている技術や経験の切り崩しが多くなっていたことや、手を動かす以外のエンジニアリングをもっとやっていきたいという意向もあった。これ自体は現職にいても実現できそうではあったものの、やはり上記のビジネスに対するワクワク感というところがネックになった。

ライフステージが変わったことにより興味領域の変化も感じている。育児をしていると様々な社会保障を受けることになり、国や自治体の施策などには今まで以上に目がいくようになった。また、親が後期高齢者であるため介護も自分事になってきている。

そういったわけでビジネスドメインとしてもっとワクワクできる仕事をやってみたいと思ったのがきっかけでカジュアル面談を受け始め、実際にワクワクできるビジネスドメイン、会社に出会って転職を決意した。

現職の環境はとても良く、トライできる仕事もまだまだありそうだったし、やり残したことはそれなりにある。信頼貯金の積み直し、環境の変化など、転職することによるリスクもあった。とはいえ、ビジネスへのモチベーションとそれによるキャリアなどのリターンを考え、今このタイミングで転職するのがベストだと判断した。

今後何をしたいのか

カジュアル面談をする中で社会課題を解決するようなビジネスにとてもワクワクした。社会課題は国や自治体の施策だけでは解決できず、民間企業だからこそ継続的に熱意を持って取り組むことができ、社会をよりよくできるのではないかと思っている。自分が直面する環境を自分で良くできることも魅力に感じている。

また、キャリアとしては個人として成果を出す、ではなく組織としてのパフォーマンスを最大化するため成果を出して行きたいと思っている。正直個人の成果としては今まで十二分にパフォーマンスを発揮できたのではないかと思っている。それ自体はとても良いのだがもっと組織に目を向けて中長期的に組織のパフォーマンスを最大化するようなことをやっていくことが上級ICとしても必要なんじゃないかと思っている。もちろん個人としてのパフォーマンスを期待されることもあるし、発揮する場面、発揮したほうが良い場面もたくさんがあると思うが、「組織として」「中長期的に」成長していくという軸を念頭に置いて、よりレバレッジの高い仕事をやっていきたいと思っている。

次の会社は社会的なインパクトの大きさを考えてもワクワクするし、組織視点での行動がより求められる事業環境なのでとてもワクワクしている。

余談

これまでの会社やモチベーションを振り返ってみると

1社目はなんとなくITおもしろそう、凄そうくらいの感じで入社して
2社目は技術をもっとやっていきたいなと思って入社して
3社目はプロダクトが好きでもっとグロースさせていきたいなと思って入社して
4社目はビジネス・業界をもっと良くしていきたいなと思って入社する。

どの会社に居たときも全力で仕事をしてきたからこそ、こういった感情やモチベーションの変化があり、結果として視座が高くなっているような気がしていて面白い。

最後に

現職はとても良い会社だったし、良い会社だったから4年も働けたし、成果を出して市場価値も上げれた。そしてこれからもっと良くなる会社であることは間違いない。それくらい良い人が集まり、居心地が良く、それでいて改善力が高い組織だった。

このタイミングで転職したことが正解だったと言えるくらい次の会社でも成果を残し、成長できるよう頑張っていきたい。

このエントリーをはてなブックマークに追加