技術共有やドメイン共有をやっていると、共有したものがチームに定着してないなと感じることがよくある。
これは
- 共有内容や共有方法が良くない、分かりづらい
- 共有内容とチームのレベルにギャップがある
- 共有回数や頻度が少ないので理解・定着しない
といった理由がありそうなのだが、そもそも「共有しただけでは定着しない」という面がある。手を動かしたり自分の頭で整理して考える、経験することで初めて共有したものが定着する。
自分の経験的にも、共有されたときに内容を理解したとしても定着している感じはしない。例えば、ある運用方法について座学で共有をされるよりは、作ってもらった資料を見ながら運用を実際に経験するほうがずっと定着する。とはいえその座学による共有が無駄かというと全くそうではなくて、一度座学で概要理解したからこそ手を動かしたときに理解がしやすくなっている。
なので共有したことがゴールではなく共有した後が実は大事で
- XXの開発・運用するときは資料を参考にしてください!もしわからなかったらお気軽にメンションください!
- XXの技術で困ったときは自分に問い合わせください!
みたいな感じで、共有された人の次のアクション(共有されたドメインの開発・運用、技術導入など)のハードルを下げるような振る舞いと伴走が必要と感じている。
ということで、共有したものが定着しないと感じたときは共有のやり方を見直しつつ、そもそも「手を動かして経験しないと定着しない」ことを念頭に置くと少し気が楽になるかもしれない。
逆に、共有された人は積極的にアクションしていくことが大事で、詳しい人にタスクを任せようではなく、自分がやってみようという心意気が必要と感じる。ドメイン共有であれば関連するコードを時間を作って追ってみたりテストコードを書いてみる、というのも定着につなげる大事なアクションだ。