SlackのGitHubアプリではGitHubリポジトリの通知を行うことができる。以前、この通知を個人DM向けに通知するのかチーム向けの通知チャンネルに通知するのか、という話があった。自分としては断然チームのチャンネルに通知すべきという意見なのだがその理由を書いてみる。
チームの開発状況はチームとして把握するべき
GitHubアプリではプルリクの作成、コメントなどが通知される。このコメントがオープンなSlackチャンネルに通知されることで、誰もがチームのレビュー状況や開発状況を把握できるようになる。ハマっているところがあればカバーしやすいし、そうでなくても今何に取り組んでいるのかがわかるとチーム感も生まれやすい。他の人のコメントも含めてやりとりを追うことも簡単で、議論の内容で気になったところがあれば良い意味で横槍を入れられる。
GitHubのWebページからプルリクを見れば良いという意見もあるかもしれないが、その場合はPULL型の情報アクセスになるため自発的に情報を取りに行かないといけなくなる。Slack通知はPUSH型なので受動的に情報を受け取りやすくなる。結構ここの情報取得コストの差が大きかったりするので「見てもらう」ことを促進するためにはPUSH型の方が良い。
個々人が設定するオンボーディングコストがなくなる
いちいちGitHubアプリの設定をするのはオンボーディングする側もされる側も面倒。人によって通知設定が変わってしまい良い意味での強制力もなくなってしまう。また、オンボーディングとしても過去のプルリクややりとりを追いやすくSlack検索もできるので便利ですよね。
これらはGitHubの通知に限らない
チーム開発に関係するやりとりは基本的にオープンかつディスカッションができるところでやるべきだと思う。また、やりとりの履歴もドキュメントを単に「公開する」だけではなくてちゃんとドキュメントがある旨を伝えるPUSH型のオープンネスが大事。階層が整備されていたり置くだけで特定の人に通知が来るような仕組みであれば明示的に伝える必要はないかもしれないが、そんな環境はほぼ無いと思うので、ちゃんと伝えていくのが大事。