自分もそういう発言をすることがあるのだが「時間がなくて」できませんでした、やりませんでした、というのを聞くことがある。「時間がなくて」「施策タスクに追われていて」「スピード重視」で、ローカル開発環境やCIの整備ができていなかったりテストコードを書けていなかったり、コードの品質が悪かったり…などなど。
もちろん本当に時間がないケースもあるが、大抵の場合は純粋なスキル不足のことが多い。
1〜2時間で終わるようなローカル開発環境の整備、CIの整備、ちょっとしたテストコードを年レベルで放置されているのは、おそらくどうローカル開発環境を作ればよいのか、CIを実装すればよいのか、テストコードを書けばよいのかがわかっていない、つまり純粋なスキルや経験が不足している。あるいはこれらが「足りていない」「施策開発に影響を与えている」ことを認識できていないというスキル不足でもある。質とスピードは両立する、ハイスキルな人はある程度の質を担保した上でスピードを出せる、ロースキルな人は時間をかけても質をあげれない、といった話はよく耳にする。
なので、明らかにスキル不足なのに「時間がない」ことを原因とするような主張をされると非常にモヤッてしまう。スキル不足を認めないとその人自身が次のステップに進めないような気もしている。職位・役職関係なく誰しもがスキル不足なのである。それを認めるための振り返りが「ポストモーテム」だったりする。振り返りができる人やチームは、開発環境やCIやテストコードを整備するだろうし、恒久対策のネクストアクションとしてもやりやすいため、結果としてスキルや経験を磨ける、といったことがある。
ということで言い訳したい気持ちはとてもわかるけど、どこかで言い訳せずに向き合って良い感じに前に進めていけると良いな、と自分も含めて思うのだった。