2014-03-05

OpenID勉強してたら、Janrainというサービスを発見したので紹介してみる。

OpenID Connectローンチおめでとう!

ということで、OpenID ConnectはOAuth 2.0の技術を使ってるぐらいしか知らず、

OpenID 2.0もわりとさっぱりだったので最近勉強してたんですけど、よし使ってみるか!って思って

ライブラリ見てたら、JanrainというSaasを発見したので紹介してみるっていう流れ。

 

なお、Janrainに関する日本語の情報がとても乏しく、さらにJanrain経験3時間くらいのスライムなので

色々と間違っているかもしれませんが、いつも通りご容赦を。

 

で、Janrainは認証系のSaasで

・OpenIDとかOAuthとかそういう系のソーシャルサインオンを提供

・色んなWebアプリ(認証プロバイダ)に対応

・Janrain自体にもユーザ情報を確認できるらしい(未確認)

・シングルサインオンもできます

・ユーザ登録数とかログイン数とかの分析もできます

・Social Sharing(Twitterで共有的な)も簡単にできます

といったサービスです。

 

メインどころは一番最初に書いたソーシャルサインオンのところで、

普通はサービスに応じて認証プロトコルを変えないといけないから

OAuth 1.0, 2.0やらOpenID 1.1, 2.0, Connectやら色々と切り替えないといけなくて

利用言語のライブラリもその分対応してないといけないけど

JanrainだとAPI呼ぶだけであとはJanrainがサーバサイドでサービスごとの差異を吸収しますよー

っていうのが良いみたい。

 

百聞は一見に如かずということで、実際にやってみました。

 

1. Janrain登録

まずは登録。→https://dashboard.janrain.com/signin

JanrainSignIn

 

もちろん、ソーシャルサインオンもできまっせ。

 

2. ダッシュボードからアプリ(Engage)を作成

ログインするとダッシュボード画面に遷移するので

[New Property]から新しいアプリ(Engage)を作成します。

JanrainDashboard

JanrainNewProperty

JanrainNewApp

 

3. 作成したアプリの吹き出しアイコン(?)をクリックして管理画面へ遷移

JanrainDashboardAfterCreate

 

4. Sign-InsをクリックしてWidget作成画面に遷移

色々と表示されてますが、とりあえずSign-Insでソーシャルログイン用のWidgetを作成します。

ダッシュボード画面でユーザ登録数とかログイン回数をグラフで閲覧することもできます。

JanrainApp

 

 

5. Sign-in Widget作成画面でWidgetを設定

ここでは、認証プロバイダやレイアウトの設定ができます。

が、Basic(無料プラン)だと全然カスタマイズできないっぽいです…。

JanrainWidget

 

6. Get the Codeでhtml, JSのコードを取得

Get the Codeのリンクをクリックすると設定すべきhtml, JSのコードが表示されるので、

自分のアプリのログインページに設置する。

JanrainCode

 

実際はこんな感じ。

<!doctype html>
<html lang="ja>
<head>
<meta charset="utf-8"/>
<script type="text/javascript">
(function() {
    if (typeof window.janrain !== 'object') window.janrain = {};
    if (typeof window.janrain.settings !== 'object') window.janrain.settings = {};

    janrain.settings.tokenUrl = 'https://localhost/janrain.php';

    function isReady() { janrain.ready = true; };
    if (document.addEventListener) {
      document.addEventListener("DOMContentLoaded", isReady, false);
    } else {
      window.attachEvent('onload', isReady);
    }

    var e = document.createElement('script');
    e.type = 'text/javascript';
    e.id = 'janrainAuthWidget';

    if (document.location.protocol === 'https:') {
      e.src = 'https://rpxnow.com/js/lib/tzm-freedom/engage.js';
    } else {
      e.src = 'http://widget-cdn.rpxnow.com/js/lib/tzm-freedom/engage.js';
    }

    var s = document.getElementsByTagName('script')[0];
    s.parentNode.insertBefore(e, s);
})();
</script>
</head>
<body>
    <a class="janrainEngage" href="#">Sign-In</a>
</body>
</html>

 

7. 認証情報取得用プログラムの作成

実際の認証は

上記htmlのSignInリンクをクリック

→作成したWidgetが出てくるので、任意のサービスのボタンを押下

→任意のサービスのログイン画面がポップアップウィンドウで表示される。

→ログイン後にJanrainに認証パラメータが渡され(コールバックURL)、

Janrainはクライアントに指定したトークンURL(上記例ではjanrain.php)に対してtokenをPOSTする。

→POSTされたtokenとアプリケーションKeyを使って

Janrainに認証用APIを投げて、Janrainから認証情報を取得する

っていう流れになります。

 

 

最後の”POSTされたtokenとアプリケーションKeyを使ってJanrainから認証情報を取得する”

というプログラムを作成します。

詳細はWidget作成画面のCall the APIリンクをクリックしたとこのドキュメントをご参考ください!

 

サンプル(janrain.php)は以下↓

<?php
    $ch = curl_init("https://rpxnow.com/api/v2/auth_info");
    curl_setopt($ch, CURLOPT_POST, 1);
    curl_setopt($ch, CURLOPT_HEADER, 0);
    curl_setopt($ch, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);
    curl_setopt($ch, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, 0);

    $post_data = array(
        "apiKey" => "Input Your API Key",
        "token" => $_POST["token"]
    );
    curl_setopt($ch, CURLOPT_POSTFIELDS, $post_data);
    $res = curl_exec($ch);
    $data = json_decode($res);
    echo "<pre>";
    var_dump($data);
    echo "</pre>";
?>

 

これで準備はOKです!

 

で、SignInリンククリックしてログインして認証情報を取得した結果(var_dump)↓

JanrainResponse

 

 

あとは、取得したidentifierとかをDBに格納して登録処理したり、

SELECTしてログイン処理したりと、アプリ側で後はよろしく、って感じになってます。

 

ちなみにJanrainはユーザ情報のstoreも出来る(Capture)とか書いてあったけど

アプリを作成しようとすると[Contact Us]のボタンが出て作成できない…。

これはお問い合わせいただいたら、ストア用のアプリ作成できるようにしますって感じなんだろうか。

JanrainContactUs

このエントリーをはてなブックマークに追加