物事を前に進めるうえで、たたき台を作るのは大事。
ということで、自分がたたき台を作る上で気をつけていることなどを雑に書いていく。
たたき台がなぜ必要なのか
単に最終決定に対する「原稿」の役割もあるが、それ以外にも
- テキスト・図によって認識が揃いやすくなる。
- 認識が揃うことで議論が進みやすくなる。次にやるべきことが見えやすくなる。
- 作った人が思考が整理できる。
といった効果が期待できる。たたき台が無いと空中線になり、議論の前提や発言の意図を揃えることに時間を使い、議論が進みづらくなる。
何を使ってたたき台を作るか
タスクを洗い出すためのたたき台
Google DocsやWikiなどにタスクを一覧化して書いてみる。Google Docsだとコメントを入れられるので議論しやすいが、最終的な決定を追いづらいのでそれはWikiに残しておくと良さそう。ちなみにタスク以外にも議題を予め書いておくのも「たたき台」だと思っている。
要件定義のためのたたき台
何か新しい画面やアプリケーションを提供するのであればfigmaやmiroなどのツールを使って画面・フローを書いてみて、それを共有し認識を揃えたり課題点を洗い出していく。 最近では生成AIを使って簡単にデモアプリケーションを作成できるので、そういったものを使って動くたたき台を作っていくのも良い。この段階のたたき台では「絵」が大事だったりする。
設計を議論するためのたたき台
要件定義で確定した画面や処理を実装するための詳細設計をしていくためのたたき台。 テーブルやAPI定義、シーケンス図が主なたたき台・成果物になっていく。
API定義はwikiやOpenAPI、実装からAPI定義を記述できるものは簡易実装でも良い。 テーブル定義もwikiや実際のマイグレーションコードでたたき台を作っていく形になる。 シーケンス図は draw.io を使うと簡単に記述できる。「絵」や「表」をメインにしつつ文字列で詳細を補足していくイメージ。
作った「たたき台」を自分の言葉で話せるようにする
生成AIがこういうの出してきました!で、自分の脳を通さずにたたき台を出すのはダメ。 自分の言葉で話せることが大事。初版は自分で作って、観点が足りないかどうかを生成AIにレビューしてもらうのが良さそう。
作った「たたき台」にこだわらない
たたき台なので、やっぱ全然違うとなって全部破棄されたとしても気にしない。 認識を揃えるのに価値が有るので破棄されることはどうでも良い。
細部にこだわらない。スピードが大事
議論を進めるためのものなのでスピードが大事。議論の中で細部を補足したり決めていけば良い。