会社のお金でDreamforce ’15行ってきました。
最高のイベントでした。まさに夢のforceでした。
Salesforce好きな人なら一生に一回は自腹切ってでも行くべきだと思いました。
Salesforce嫌いな人でもラテン系な熱気が相まって化学反応が起こるかもしれないので行ってみることをオススメします。
人によりますが、一生に一回で50万円の自己投資は安いと思えるくらいの衝撃は味わえると思います。

行く前の心境やら

会社の偉い人「Dreamforce行きませんか?」→俺「re:Invent行きたいっす」というやりとりがあったくらい、Dreamforceにはあまり魅力を感じていませんでした。DreamforceというよりはSalesforce自体にあまり興味が無くなってしまった感じですね。個人的な話になりますが、Salesforce自体は2011年から4年以上やっていますが、AWS等のPaaS、IaaSやOSSに対する魅力の方が明らかに高い状態でした。SIやっていく中でSalesforceの制約が嫌になって、オープンなソリューションであるOSSや、自由なアーキテクチャが組めるPaaS、IaaSレイヤーに興味が移っていった、という感じでしょうか。もちろんSalesforceの良さみたいなのはわかっていたつもりで、その上で自分には合わないかな、という考えに至った感じ。Dreamforce前日まではSession登録も真面目にやってなかったので、これが楽しみ!というKeynoteやSessionもない状態でした。
あとは、そもそも初めて海外に行くということで、行く前からナーバスになっていました。

そんな感じで、Dreamforceに行くJapaneseの中でもモチベーションが低い人ランキングでも上位に入るような状態でした。

1日目(9/15)

初日で一番感じたことは、「Dreamforceの熱気」「コミュニケーションの重要性」です。

前者に関しては、登録者数が15万人ということで、会場付近に行くとDreamforceのカードをぶら下げた人、Dreamforceのリュックを背負った人がたくさんいて、会場内もかなり盛り上がっていました。会場も10会場くらい?あったようです。Sessionの数に関しても1500以上あったようで、私が聴講したのはDevZoneのシアターの立ち見併せてトータル15~20程度だったと思いますが、それでも全体の1~2%程度という膨大なSession数です。日本のそれなりの規模のITイベントでもSession数は100いかないと思います。
DevZoneではMini Hackやっている人やDevZone Questのスタンプ集めてる人が多くて、無料のTrailheadの書籍をゲットできる列は常々長蛇の列でした。Handsonや新機能の説明エリアも常々人がいたし、「Salesforceは世界でこんなに愛されているのか!」と衝撃を受けました。観客がフーフー言って盛り上がってるなーと思ったら普通にRelase Noteの発表だったり。

後者に関しては、人生で初めて英語圏に行って、コミュニケーションのスキルセットの重要性を感じました。私は英語が全然出来ないのですが(Read/WriteはともかくSpeaking/Listeningがからっきし)、聞き取れない、単語が出てこず伝えることも出来ない状況になって、「生きるためにはコミュニケーションが必要」というのを痛感しました。言語的なコミュニケーションが出来なくても、ボディランゲージや単語並べるだけでも、相手が言いたいことを読み取ってくれたりしますので「コミュニケーション自体の力」というよりは、とにかく「コミュニケーションをとりあえず取ってみる」ことが大事なのかもしれません。とはいえ、ボディランゲージではコミュニケーション的には問題が有るので、やはり英語出来ないのは弱点だと思いました。質問とかしづらいし、ブースも聞いて回れない…。あとは「Thank you」→「You’re welcome」的な何気ないやりとりでもテンション上がりました。日本語でもこういうの大事なんだろうなー。

夜はDevZoneでWelcome Receptionという飲み食い放題なパーティーがあり、こちらも存分に楽しめました。

2日目(9/16)

この日のメインはマーク・ベニオフのKeynoteでした。

Keynoteの演出がすごかったし、会場の熱気も感じられたし、Salesforceに関するユーザの熱意が日本とアメリカでここまで差があるのか、と驚くとともに、自分が今までSIのプラットフォームとして利用していたSalesforceに対して誇りが持てるようになりました。

また、Keynoteではユーザ企業の責任者が実際の事例を説明していたのが印象的でした。お客さんの成功体験を共有するのは当たり前なのかもしれませんが…。Customer Successと言いますが、顧客が主役だということを改めて実感しました。

3日目(9/17)

Marketing Cloud, Developer, AdminのKeynoteを聴講しました。

日本ではMarketing Cloudはあまり流行ってませんが、外国だとKeynoteに参加している人数が多く、事例的にも流行ってる感がありました。

Developer KeynoteはherokuのPrivate  Spacesが印象的で、herokuがエンプラ領域の要件をカバーしてくれることで「いやそれ満たすにはAWS使うしか無いっす」っていう状況が減りそうな気がしました。まだまだ、カバー領域は少ない気がしていますが、今後もSalesforceファミリーのプロダクトとしてエンプラ領域の機能拡張を期待できるような内容でした。

また、AdminのKeynoteが衝撃的でKeynote始まる前から観客がハイテンションでウェーブやってるし、AwesomeAdminの旗とかスティックバルーン持ってるし、Keynoteの前にCheer始まって「AwesomeAdmin!」コールが巻き起こっていて「これKeynote?w」って感じでした。
同時通訳が無かったので内容あっているか微妙ですが、”CIOってTechnology, Business, Operations全部知らないといけないだろ?でもAdminも同じことを知らないといけないんだ、つまりyouはCIOと同じことやってるんだぜ!”みたいなAdminアゲアゲな感じ。あとは”TechnologyはTrailheadで勉強しやすくしたよ!Lightning ExperienceでUIが大きく変わるぜ!”とか”Admin are the heart and soul of salesforce”とか”year of the salesforce admin”とかも言ってました。熱気の凄さに泣きそうになりました。SIとかパートナーだけじゃなくて、日本のユーザ企業やAdminの人たちも行くべきだと思いました。個人的にはDreamforce ’15で一番面白かったKeynoteです。

あとMini Hackの賞品交換して、大きいAstro君、小さいAstro君、パーカー、Tシャツ、マグカップをゲットしました。はしゃぎ過ぎてPCカバーやらマウスパッドも買ってしまいました。無料で配っていたSalesforceIQの靴下もゲッツ。Trailheadの書籍もいくつかゲッツ。

19:30からは毎年恒例のライブがありました。今年はFoo Fighters, The Killers, Gary Clark Jr.でした。飲み食い放題だし周りのテンションもサイコーだしライブもサイコーで、とにかくサイコーでした。ライブ中ビーチボールが飛び交っていたけど、海外のライブでは普通なのかな?w

4日目(9/18)

特にプランは無かったのでDevZoneうろうろ。プランが無くても基本的にDeveloperが楽しめるSessionが常々あるので、DevZoneにいれば間違いないですねw

昼はJapanのPartner向けTechnical Session、夜はPartner Night。あれ…書くことあんまりないw

Dreamforceに参加して感じたSalesforceの思想

あくまでも私の考えなので間違っているかもしれませんが、Developerを介さずにノンコーディングでAdminが気軽にシステムをエンハンスできる点がSalesforceの利点であり、思想であると感じました。Lightning Componentの再利用性も、プログラミングでいう再利用性(=ライブラリインクルード)とは違って、Adminが再利用できること、つまりLightning App Builderを介して利用できることに価値があるのだと思いました。Lightning Process Builderでは従来のApex TriggerをDrag and Dropで構築できるようになりましたが、これもその思想の一端であると思いますし、InvokableMethodアノテーションのApexコード呼び出しによる処理の柔軟性を持たせるとともに、Adminによる再利用性を確保しています。再利用性を考えた設計はDRY的にDeveloperは常々意識していますが、そういった思想をDreamforceで再認識しました。また、再利用性の高いコンポーネントの市場を作るにはDeveloperが必要ですが、こちらはTrailheadというゲーミフィケーションによるアプローチにより、非Salesforce Developerの参入障壁を下げて、Developer Communityの規模を拡大しようとしているのではないかと思われます。また、TrailheadにはAdmin, User向けのものがあり、プラットフォームをより効率的に利用できるようにリードし、Salesforce非利用者の導入障壁を低くしているように思えました。Mini Hackもノンコーディング系が7個中4つもありましたし(個人的にはDeveloper系な難しい問題の方が解き甲斐があるのですがw)

Salesforce自体がSFA、CRM以外にも色んなプロダクトを包含しており、エンプラ領域のクラウド分野においてオールインワンになってきており、エンプラ領域の雄であるMicrosoftと連携強化していくことも相まって今後のポテンシャルは相当なんじゃないかと思いました。MicrosoftはOffice、SMB/CIFSのファイル共有、ActiveDirectory等のローカルネットワーク内での事業分野に強みがあり、Salesforceはクラウド(インターネット)領域に強みがあるイメージなので、この2社のコラボレーションって凄いことなんだと思います。

Developer視点での感想

Salesforceからheroku、RaspberryPI経由でセンサー、デバイスと繋ぐだとか、モバイル+BLEで位置データをSalesforce飛ばすだとか、そういった広義のIntegration系が印象的でした。また、Salesforceがグローバルで利用されていることを再認識し、国内だけでなくグローバルな受発信をする必要性を感じました。

Dreamforceで感じた個人的な課題

  • 英語とにかく大事
    →英語でコミュニケーションできればDFはもっと面白い(質問ができる!クラウドエキスポも気軽に行ける!Sessionも行ける!Keynoteは同時通訳による遅延無しに、外人と同じタイミングで笑うことが出来る!)
    →グローバルなプラットフォームなので、グローバルに発信できた方がDeveloperの自己承認欲求をより満たす!
  • 最近のSalesforce全然キャッチアップできてない問題
    →重箱の隅的なものはともかくとして、Salesforceファミリーのプロダクトに関してはある程度ちゃんと触って理解して説明できるようにしないといけないな、と思いました。IaaS等の低レイヤーが好きな私としては、SaaSのプロダクトを勉強するのはあまり気が進まなかったのですが、SaaSのプロダクトの機能を勉強することで顧客のニーズを理解できたりすると思うので、Marketing CloudやLightningシリーズはもうちょいガツガツ勉強していこうかなーと。

まとめ

最初に書いたように、DreamforceはSalesforceそれなりにやっている人であれば一生に一回は自腹切ってでも行く価値があるイベントだと思います。お祭り好きには特にオススメ。少なくともSalesforce嫌いな人が好きになるぐらいのポテンシャルは持っています。サンプルは俺。ユーザ企業、Adminの熱気を見ていると、むしろお客さんにオススメしたいくらい。導入してるプラットフォームの盛り上がりを肌で感じてほしいです。そして、システム構築はSIerにおまかせ!という風潮を無くし、DevOps的な思想を共有したいと思いました。

おまけ

はしゃぎ過ぎてDreamforceノベルティ、グッズを購入していると1週間用のスーツケース(92L)を半分占領するくらい荷物が増えてしまうので(特にBig Astro Doll)、はしゃぎがちな人は大きめなスーツケースを用意して望むと良いかもしれません。行きは片面空いてて大きいスーツケースを買ったことを後悔してたんですけどねw